お酒を飲むと顔が赤くなる人とならない人に分かれますよね。
しかも、ならない人はどれだけ飲んでも変わらない。
でも、赤くなる人は1杯飲むだけで真っ赤になることも。
一度は不思議に思ったことあるのではないでしょうか?
だいたい赤くなる人ってお酒が苦手、もしくはあまり飲めない。
今回は、お酒を飲むと赤くなる人、赤くならない人の違いって何?
というのを紹介しています。
そもそも、お酒を飲むとなぜ顔が赤くなるの?
お酒を飲むと顔が赤くなるのは、
アルコールが肝臓で分解される時に出されるアセトアルデヒドが原因。
そのアセトアルデヒドが顔などの毛細血管を広げることで赤くなる。
交感神経を刺激。
↓
脈拍があがる。
血流を促す。
↓
血圧が上がる。
筋肉を緊張させる。
毛細血管を広げる。
なぜ赤くなる人とならない人に違いが出るのか?
めちゃめちゃざっくり言うと、
赤くなる人
・生まれつきアルコールの分解能力の低い。
赤くならない人
・生まれつきアルコールの分解能力が高い。
この差は、アセトアルデヒドの分解するアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が関係しています。
体内に入ったアルコールの分解の流れ。
体内に入ったアルコールの9割は肝臓で代謝される。
↓
アルコール脱水素酵素がアセトアルデヒドに分解。
↓
アセトアルデヒドをアセトアルデヒド脱水素酵素が、
酢酸にして肝臓から排出される。
というのがアルコール分解の流れになります。
アセトアルデヒドの分解能力の高い人は、
無害の酢酸になって排出されるのでアセトアルデヒドの影響を受けにくく、
顔も赤くなりにくい。
そして、このアセトアルデヒド脱水素酵素には個人差がある。
アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)のうちのの一つ。ALDH2にかなりの個人差がある。
ALDH2は3タイプに分類され、
①活性型(NN型)
生まれつき分解能力の高いN型。
どれだけ飲んでも赤くならない人が多く、お酒に強い体質の人。
②不活性型(ND型)
分解能力の高いN型と分解能力の低いD型の両方。
はじめは強くないが飲む機会が増えると強くなり、
あまり飲む機会がない弱くなる、もともとはお酒に弱い体質の人。
③失活型(DD型)
分解能力の低いD型。
全く飲めない、飲んではいけない体質の人。
ウィスキーボンボンでさえ赤くなるようなタイプ。
ただし、顔が赤くなるならないという出方や毛細血管への反応。
これについても、個人差があるので注意が必要である。
要するに赤くならないからと言って、お酒に強い体質とは限らないということ、
日本人の多くはNN型(50%)とND型(40%)。DD型は10%と言われています。
もともと、お酒に弱い体質と飲めない体質の人が半数を占めます。
なので、遺伝子検査で自分のアルコール体質をチェックするのも一つの方法になります。
自分のアルコールに対する体質を知っておくことによって、
お酒が強いと勘違いして飲みすぎてしまったりすることもなくなりますよね。